ご挨拶
— 静けさを軸に生きるこれからの歩み —
2026年、私は65歳という節目を迎えます。
いわゆる「前期高齢者」と呼ばれる年齢に
差しかかりながらも、
いま私は、これからの人生をこれまで以上に真摯に、
内なる声に正直に歩んでいきたいと感じています。
限りある時間のなかで、
一切の妥協なく、
内奥が望むことにまっすぐ向き合うこと。
それが、私にとって「自分の人生を全うする」
ということに他なりません。
これまで私は、
心理療法やボディワークの実践に
30年以上、情熱を注いできました。
けれど今、心理療法の臨床は、
エネルギーに満ちた20代〜50代の
優れたセラピストたちへと
徐々に移行していく流れのなかにあります。
私はこれから、後方支援の立場として、
事例研究や指導、教育の領域に注力していきます。
また、俳優や演奏家など、
表現者として高いレベルで活動されている
プロフェッショナルに対しては、
より実力を発揮できるよう支える
専門的なセッションやプログラムは、
今後も継続して行っていきます。
※これらはHridaya Spaceではなく、
INOA(inoa.jp)の枠組みにて展開予定です。
こうした流れのなかで、私は、
多様な領域にまたがる専門職の方々と、
より深く、対等な探求と学びを分かち合う時間を
これから育んでいきたいと思っています。
人生の後半を迎え、あらためて立ち返ってみると、
私が本当に惹かれてきたのは、
他者との関係性のなかで何かを成し遂げること以上に、
行為の背後に静かにたたずんでいる
「内なる静寂」でした。
これまでの活動のなかでも、
この静けさは確かに存在していたのですが、
それを前面に押し出すことはありませんでした。
けれど今、
私はあえてその静寂そのものを軸とする在り方を選び、
これからの活動を「Hridaya Space」として
形にしていこうと思っています。
そのために、これまで自分自身が実践し、
また多くの参加者やクライアントの方々と
分かち合ってきた
ボディワークとドラミングを、
静けさへと還っていくための扉として
提供していきます。
身体をととのえること。
音と共鳴すること。
呼吸に委ねること。
そして、行為のあいだに静けさを聴きとること。
それらの実践を通して、
内奥から満ちてくる静寂とともに、
日々を静かに、生きていきたいと願っています。
私がこれから行っていくことに、
もし共鳴する何かを感じてくださる方がいたなら、
どうぞ、そっと扉を叩いてみてください。
この場は、
目的を達成するための場所ではありません。
ただ、静けさを軸に、
自分と響きあう時間を持ちたいという方のための
「ひとときの宿り木」のような場で
ありたいと願っています。
贄川治樹
Haruki Niyekawa
ー
※経歴や資格といった外側の情報は、
Hridaya Spaceの本質ではありませんが、
私の背景を知りたい方のために、
プロフィールページ(外部サイト)を
ご用意しています。
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